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第9番札所 法輪寺 — 四国でここだけのねはん像と元気に歩けるようにとのわらじ

徳島県

4月26日、第8番・熊谷寺から車で約10分。第9番札所・法輪寺は、長い参道や階段が続いた前二か寺とは雰囲気が一変し、山門の先には本堂と大師堂が並ぶ、落ち着いた境内が広がっていた。四国霊場でここだけ、ねはん像をご本尊とする。

白蛇を見た弘法大師 — 寺名の由来

弘法大師がこの地を訪れていた際、白い蛇を目にした。白蛇は仏の使いとされることから、釈迦のねはんの像を彫って本尊とし、開基したと伝えられている。当初は「白蛇山法林寺」と名乗っていた。天正10年(1582年)に長宗我部元親の兵火で焼失し、正保年間(1644〜1648年)に現在地へ移転して再興された。安政6年(1859年)に失火で全焼し、明治時代に本堂・大師堂が再建された。

このねはん像は四国霊場でこの寺だけの秘仏で、普段は公開されていない。手水舎のはしゃくの一つには「白蛇」と書かれていて、寺の由来をしのぶ細部がこんなところにも残っている。

本堂を埋めつくすわらじ — 歩けるようにとの願い

本堂には、元気に歩けるようにと願うたくさんのわらじが奉納されている。足の悪かった参拝者が、参道を歩くうちに歩けるようになったという話から、足や腰が上手くいくようにと願う人が多いという。

母とふたりで、これからも元気にお遍路を続けられますようにと手を合わせた。

境内で見つけたもう一つの印

境内の水のくぼには、10本ほどのひしゃくが並んでいた。その中の1本にだけ、「白蛇」と手書きで書かれているのを見つけた。寺の由来になった白い蛇にちなんだものだろうか。境内の小さな石の上には、赤い前掛けをした地蔵様がちょこんと座っていて、母はその前で立ち止まり、写真を撮っていた。

門前の淡路庵さんで — お接待の焼き芋とお札の話

山門の向かいには、お遍路さんが立ち寄る茶屋、淡路庵さんがある。焼き芋をごちそうになりながら、お店の方にお札の由来を教えてもらった。本来は100回参拝しなければ手に入らないという鮮やかな色のお札までいただき、「車に入れておくと事故をしないよ」というお店の方の言葉に、その優しさが染みた。

🚗 車遍路メモと基本情報

駐車場、前後の札所への距離は次の表のとおりです。

項目内容
駐車場境内横、境内まですぐ。無料・約10台【参拝した日の様子】
前の札所8番 熊谷寺(約2.5km・約10分)
次の札所10番 切幡寺(約4.4km・車で約15分)
境内の様子平坯で段差が少なく、前二か寺より歩きやすい
納経所境内にあり、他の札所と少し違う趣のある造り。参拝時の待ち時間は1組程度で、それほど混んでいなかった。
売店草餅が売られていることでも知られる

住所やご本尊などの基本情報は次のとおりです。

項目内容
正式名称正覚山 菩提院 法輪寺(ほうりんじ)
宗派高野山真言宗
ご本尊涅槃釈迦如来
開基弘法大師
住所徳島県阿波市土成町土成字田中198-2
電話088-695-2080
アクセス徳島自動車道 土成ICから車で約10分

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