4月26日、第6番・安楽寺から車で約5分。第7番札所・十楽寺は、階段の上に門が構えるお寺だった。この日はよく晴れていて、藤棚もハナミズキもきれいに咲いていた。青空のもとで参拝できたのだが、この門には「縁切り」の入口がある。そこで母との間に、ちょっとした笑い話が生まれた。

「八苦」を離れて「十の楽しみ」へ — 寺名の由来
弘法大師がこの地で阿弥陀如来を感得し、クスノキで本尊を彫って祈ったのが始まりと伝えられている。寺名には、人間の持つ八つの苦しみを乗り越え、十の楽しみを得られますようにという願いが込められている。八つの苦しみとは、生・老・病・死に加え、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五陰盛苦のことだ。
縁結びと縁切りの門 — 遍照殿
階段を上った先の門には、「遍照殿」の額がかかっていた。この中門は上層が愛染堂で、左(東)が縁結び、右(西)が縁切りの入口とされている。私は「悪い縁が切れますように」と願いながら、右側の縁切りの階段を上がっていった。願ったのは、あくまで悪い縁が切れること。すると後ろから、母が止めに入ってきた。どうやら、私が離婚を考えているのではと勘違いしたらしい。「そんなつもりはないよ」と笑って伝えて、笑い話になった。

本堂と境内
本堂は平成6年(1994年)に新築されたもので、白い幕の掛かった正面がきれいだった。本堂前は広く開けている。境内の一角には、お遍路姿の像が藤棚の下に立っていた。この日はよく晴れていて、藤の紫と白いハナミズキ、青空が重なり、写真を撮りたくなる景色だった。

🚗 車遍路メモと基本情報
駐車場、前後の札所への距離、納経所、宿坊は下の表のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 駐車場 | 山門横、境内まで徒歩約1分。普通車は無料で約60台。バスは有料。 |
| 前の札所 | 6番 安楽寺(約1.3km・約5分) |
| 次の札所 | 8番 熊谷寺(約4km・約10分) |
| 境内の段差 | 中門(遍照殿)への階段あり。赤い手すり付き |
| 納経所 | 待ち時間なし(4月26日の参拝時) |
| 宿坊 | あり(要予約)。ビジネスホテル「光明会館」 |
住所やご本尊などの基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 光明山 蓮華院 十楽寺(じゅうらくじ) |
| 宗派 | 高野山真言宗 |
| ご本尊 | 阿弥陀如来 |
| 開基 | 弘法大師 |
| 住所 | 徳島県阿波市土成町高尾字法教田 58 |
| 電話 | 088-695-2150 |
| アクセス | 徳島自動車道土成ICから車で約5分 |


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