はじめに
四国八十八か所めぐりは「お遍路さん」と呼ばれ、どなたでも気軽に始められる日本の巡礼旅です。難しい決まりは少なく、基本の流れさえ知っていれば初心者でも安心して巡ることができます。このページではお遍路の意味や基本的な作法、気をつけたいポイントを分かりやすくまとめました。最初の一歩踏み出してみましょう。
①巡礼の意味(なぜ巡るのか)
・心身を整えるため
お遍路は″修行の道’’。巡ることで心が落ち着き、自分を見つめる時間になります。
・弘法大師とご縁を結ぶため
どの札所にも弘法大師の歴史や教えが残されており、巡礼は弘法大師とのご縁を深める旅とも言われています。
・願いを込める・感謝を伝える
病気平癒、家内安全、供養などそれぞれの願いを込めて巡る方が多いです。
②基本のお作法(お参りの仕方)
1.山門で一礼
2.手水で清める(手→口→柄杓を立てて柄を流す)
3.鐘をつく(寺によって帰りに着くなどの決まりあり)
4.本堂でお参り
お賽銭 線香1〜3本 ろうそく1本 合掌・読経
5.太子堂でお参り
6.納経所にいき、納経帳・納経軸・白衣などに御朱印をいただく
7.帰る際も山門で一礼
③気を付けること
《参道・境内でのマナー》
・大声をださない
・写真禁止エリアに注意
・他の巡礼者のジャマにならないように行動する
《火の扱い》
・線香・ろうそくはお寺によって火をつける場所やまとめて置く場所が決まっています。
・もらい火はしないようにしましょう。
・ろうそくは奥の段から供えていきましょう。
《納経時間》
多くの札所は7時〜17時です。
季節によって前後する場合があります。
④四国八十八か所巡りの心構え
・急がず、自分のペースで巡りましょう。
・「おかげさま」の気持ちを大切に。
・人や環境への感謝の気持ちを忘れずに。
お遍路は旅であり”修行”でもあります。心に余裕を持って巡ることで、より深い気づきが得られます。また、巡りながらたくさんの出会いや学びがあります。一つひとつを大切にしていきましょう。
おわりに
このページが四国八十八か所巡りを始める方の道しるべになれば嬉しいです。
あなたのお遍路旅が心温まるものになりますように。